鮭が遡上!千歳市にある2つの水族館を道産子ガイドが徹底解説!
掲載日:2024.10.04
みなさん、こんにちは!
支笏ガイドハウスかのあです!
支笏ガイドハウスかのあでは、国立公園支笏湖でカヌーツアーを冬も含めて一年中実施しています!
カヌーツアーの詳細情報は、こちらをクリック!
今回のコラムでは、「支笏湖」から車で40分圏内にある2つの水族館をご紹介します!
この2つの水族館は、両方とも支笏湖から流れ出る千歳川に隣接した水族館で、支笏湖が育む豊かな北海道の自然を感じることができる施設となります。
支笏湖でカヌーツアーに参加した後に、支笏湖から続く自然を感じるにはもってこいです!
支笏湖と千歳川
支笏湖は、およそ4万年前に火山の噴火でできた窪地に水が溜まって形成されたカルデラ湖です。
名前の由来は、アイヌ語で”大きな窪地”を意味する「シ・コッ」が語源だと言われています。
支笏湖の特徴として良好な水質、があります。
水中の栄養分が少なく、プランクトンの発生も少ないことから透明度は非常に高く、環境省の公共用水域水質測定結果において、これまで20回も全国1位に輝いています。
支笏湖での水をきれいに保つために
- 動力船の規制
- 生活排水を入れない
ということを行っている地域です。
支笏湖では、カヌーやカヤックといったウォーターアクティビティやスワンボートなどのアクティビティで国立公園に指定されている豊かな自然を体感することが出来ます。
支笏湖を楽しむアクティビティに関するコラムはこちら ↓
そしてその支笏湖から唯一湖外に流れ出る川、千歳川。
千歳川は、支笏湖から千歳市街地を流れ、石狩川に合流して最後は日本海に流れ出る延長108キロメートルの川です。
千歳川には秋になるとサケが遡上します。
サケは、千歳川からまずは海に出て数年を過ごし、生まれ故郷である千歳川に繁殖活動のために戻ってきます。
支笏湖から続く北海道の水の自然を体験することができる2つの水族館をご紹介します!
千歳さけますの森 さけます情報館
千歳さけますの森 さけます情報館は、サケのふ化の様子を観察したり、卵や稚魚に直接触れることができる展示施設です。
館内は、魚を見ることができる巨大水槽、実際の重さや質感を体験できるハンズオン展示、ゲームで楽しく学ぶことができるデジタルコンテンツなど、「みて」「さわって」「学ぶ」施設となっています。
住 所 | 〒066-0068 北海道千歳市蘭越9番 |
開館時間 | 10:00~16:00 |
休館日 | 火曜日、年末年始(12/27~1/5) |
入館料 | 無料 |
駐車場 | 無料(13台駐車可能) |
千歳さけますの森 さけます情報館 は、支笏湖から車で20分、新千歳空港から車で25分の場所にあります。
支笏湖から行くルートの目印カンバン
こちらを左折です。
千歳市街から行くルートの場合は
MEON ミオンエシカルキッチン&カフェのカンバンを目印に右折です。
どちらも砂利道を走り、施設の目印である垂れ幕を見つけて橋を渡ったら到着です!
千歳さけますの森 さけます情報館は2つの建物で構成されています!
大水槽やパネル展示のある展示棟
展示棟の中には大型の水槽があり、餌やり体験もできたりします。
展示は様々な、さけます・孵化放流事業の歴史やサケの生態などとても充実した情報発信があります。
実際に手を動かして感じる「ハンズオン展示」もたくさん取り入れられていて、子どもたちだけではなく大人も楽しめる工夫がなされています。
ゲームやミニ飼育地のある体験棟
こちらも「ハンズオン展示」が随所に施されており、酒のことを知ることができるゲームや顕微鏡といった展示や、
直接お魚を触ることができるブース、
そして、サケの放流体験をすることができます!
空港に移動する道中に立ち寄るのもできるアクセスがよく、入館料が無料で展示も体験もとても充実しているおススメの施設です!
滞在時間はおよそ60分から120分ぐらいあれば十分楽しむことができます。
サケのふるさと 千歳水族館
続いて、支笏湖から千歳市街に向かって移動して、道の駅「サーモンパーク千歳」の隣にある「サケのふるさと千歳水族館」です!
サケのふるさと千歳水族館は、淡水では日本最大級の水槽を有する水族館で、館内ではサケや北方圏の様々な淡水魚の生態を観察することができます。
館内では、千歳川の水中を直接見ることのできる日本初の施設「水中観察室」があり、実際に遡上してきているサケを観察することができます。
住 所 | 〒066-0028 北海道千歳市花園2丁目312 |
営業時間 | 9:00~17:00(2024年4月1日~11月30日 2025年3月1日~ 3月31日) |
営業時間(冬季) | 10:00~16:00 (2024年12月1日~12月28日、2025年1月2日~1月12日、2025年2月1日~2月28日) |
休業日 |
2024年12月12日〜2025年1月1日、2025年1月13日~1月31日 |
入館料 |
大人:800円 |
駐車場 | 無料 |
千歳水族館は、支笏湖から車で40分、新千歳空港から車で15分の場所にあります。
サケ捕獲情報
サケのふるさと 千歳水族館は、毎日更新される「サケ捕獲情報」を発信しています。
採卵用サケ親魚の捕獲は8月21日~12月中旬頃まで行われます。
千歳川のサケ親魚の遡上は、早い年では7月下旬に始まりますが、7月、8月あたりはまだまだ遡上数も少なく、目に見えて増え始めるおススメの時期は例年9月以降となります。
まずは道の駅「サーモンパーク千歳」を目指しましょう!
道の駅「サーモンパーク千歳」を徹底解説しているコラムはこちら ↓
車を止めたらサケのふるさと 千歳水族館まで歩いてすぐです。
水族館の入り口にはインディアン水車や顔はめパネルが展示されています。
受付で入園券を購入です。
お支払いは現金またはPayPayの2つでクレジットカードは使用することができません。
クレジットカード決済を利用したい場合は、アソビューや楽天トラベルで購入するとWebチケットを割引価格で購入すことができます。
サケのふるさと 千歳水族館 館内
館内に入ったらまず動物たちのごはんの時間を確認しましょう!
動物たちのごはんの時間は、活発に動いているのを見ることができる可能性が高いです!
滞在時間とタイミングを計算しながら館内を巡りましょう。
館内には見上げる大きな水槽があったり、
支笏湖ゾーンでは苔の洞門ゾーンや支笏湖名産のヒメマスも展示されています!
そして、体験ゾーンでは
タッチプールでお魚と触れ合ったり
ドクターフィッシュに角質をパクパク食べられたり
見るだけではなく、楽しく体験することができる工夫が随所にちりばめられています。
そして、進んでいった先で階段を降りると…
本物の千歳川の中を見ることができる千歳川水中観察ゾーンに!
千歳川水中観察ゾーン
千歳川のサケ親魚の遡上は、早い年では7月下旬で、7月、8月あたりはまだまだ遡上数も少なく、目に見えて増え始めるのは例年9月以降となります。
この取材のときはちらほらサケの姿も見ることができました。
そして、大きな存在感を放っていた大きなコイ。
「あんなにムニュムニュ口が動くんだな~」という新しい発見も。
出口の方には、ここでしかできないプリクラも発見!
取材のときは男一人だったので撮影こそしませんでしたが、家族で撮影するのもいい思い出になるかもしれませんね!
橋の上からインディアン水車を観察
水族館を出て、先ほど水族館の中で見た川に橋が架かっているので上から観察することもできます。
橋まで行く途中に野生のマガモに出会って癒されました。
そして橋の上からの観察を終えて、川沿いを歩いていくとそこにはほっちゃれ(川に戻り産卵を終えたサケ)の姿が…
実際に命のつながりをこの目で見届けてきました。
滞在時間はおよそ60分から120分ぐらいあれば十分楽しむことができます。
道の駅「サーモンパーク千歳」のグルメやお土産、北海道ラーメンも併せて楽しみたい!
今回紹介したサケのふるさと 千歳水族館の隣には道の駅「サーモンパーク千歳」があります。
道の駅「サーモンパーク千歳」では、サーモンパークという名前の通り鮭(サーモン)に関する品を数多く取り扱っていて、お土産などもたくさん販売しています。
北海道ラーメンを食べるのに合わせて道の駅「サーモンパーク千歳」を楽しむのもおススメです!
道の駅「サーモンパーク千歳」のグルメやお土産に関するコラムはこちら ↓
また、北海道ラーメンも併せて楽しみたいところ!
道の駅サーモンパーク千歳」周辺の北海道ラーメンに関するコラムはこちら ↓
千歳市にあるドレモルタオでふっわふわのパンケーキやパルフェでのティータイムもおススメです!
幸せホルモン爆発!「ドレモルタオ」のふっわふわパンケーキとパフェ
支笏湖をより楽しむおすすめアクティビティ!
水族館に行く前後にアクティビティに参加すると、支笏湖と千歳川のことをより楽しむことができます!
ツアーは予約枠に空きがあれば、当日予約も可能です!
春~秋
私たちの為の旅。 とっておきの時間。 プライベートカヌー
プライベート対応のプログラム。
ツアーのテーマは「とっておきの時間」。
より手厚くサポートの可能なガイド同乗でのご案内の他、カヌーそのものを楽しみたい場合は、2名/1組ゲストで1艇のカヌーに乗っていただき、ガイドは別のカヌーでご案内するスタイルも可能です!
美しい水のストーリー ネイチャークルージング
ネイチャークルージングは、ガイド同乗の大型のツインカヌーに複数組で乗艇し、のんびりと水に触れ、自然を知り、美しい水のストーリーを体感するプログラムとなります。
「自然の事をじっくり感じたい」「素敵な写真を撮りたい」
といった方には特にお勧めのプログラムです!
冬
冬のとっておきへ 支笏湖 プライベート トレッキング
支笏湖プライベートトレッキングは、ガイドが1名専属で付くプライベートツアー。
自分たちのぺ―スで、北海道の冬を存分に満喫しましょう。
行き先は「楓沢 苔の回廊」「美笛 巨木の森」「氷瀑」の3パターンからご希望のルートをご選択いただけます。
観光で色々な場所を回るのではなく、一つの場所に腰を据えてじっくりと、時間に追われることなくのんびりと冬の支笏湖をお楽しみください。
日本最北の不凍湖カヌーツアー ウィンタークルージング
日本最北の凍らない湖「支笏湖」。
冬になると木の葉は落ち、雪が積もればあたりは真っ白。
外気温は氷点下で風は強まり、厳しい自然環境とも言えます。
そんな環境ならではの景色に出会えるのがこの時期の面白さ。
「寒い!!」という印象を受ける冬の湖ですが、生き物やその痕跡を探したり、氷を撮影したりと冬ならではの遊び方をガイドがご案内。
支笏湖から始まる自然のストーリー!
支笏湖の森林や豊かな自然が育んだ水は、長い時間をかけて海までつながります。
その途中には水鳥が休み、サケの産卵場所になったりと様々な生き物たちの拠り所になっています。
もちろん私たち人も、飲み水として利用する他に農業用水などでの利用といった生活のためにはなくてはならない大切な自然環境です。
支笏湖で北海道の大自然を感じるとともに、千歳川に隣接した水族館に行くと、その体験はスポットでの思い出ではなく、ひと繋がりの思い出になることでしょう。
観光地を次々とみるのも楽しいですが、じっくりと一つに地域を深堀する旅もまた楽しいものです。
ぜひ2つの水族館を巡って支笏湖から続く自然を体感してみてください!
支笏湖 観光情報! かのあ 現地コラム