【白老町】ウポポイ 民族共生象徴空間の魅力を道産子ガイドが徹底解説！
掲載日：2024.10.19
みなさん、こんにちは！
支笏ガイドハウスかのあです！
支笏ガイドハウスかのあでは、国立公園支笏湖でカヌーツアーを冬も含めて一年中実施しています！
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北海道旅行で、どこに行こうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか？
本コラムでは、より楽しい北海道旅行の参考にしていただくために、様々なスポットに実際に足を運び、食べ、泊まるリアルレポートをお届けしています。
今回ご紹介するのは白老町にある「ウポポイ 民族共生象徴空間」。
ウポポイ 民族共生象徴空間は北海道白老町に位置し、アイヌ文化の保存と普及を目的とした施設です。
本コラムでは、ウポポイの魅力や各種体験プログラムについて詳しくご紹介します。
ウポポイとは？
背景と目的
ウポポイは、アイヌ文化の継承と共生を図るために設立された施設です。
2020年7月12日に北海道白老町にオープンし、アイヌ民族の伝統文化や歴史を深く理解できる場として注目を集めています。
ウポポイはアイヌ語で「（おおぜいで）歌うこと」という意味を持ち、その名の通り、来場者がアイヌ文化に触れ、体験し、語り合うことができる空間となっています。
ウポポイの施設概要
広大な敷地内に博物館、シアター、ワークショップスペース、伝統的な家屋を再現した民族共存空間など、多様な施設を擁しています。
博物館では、アイヌ民族の歴史、文化、生活様式に関する貴重な資料や展示品が数多く展示されています。
アイヌ民族の精緻な木彫りや刺繍、伝統的な狩猟や漁撈の道具、生活用具など、彼らの豊かな文化と知恵を垣間見ることができます。
また、最新のデジタル技術を用いた展示もあり、より深く理解を深めることができます。
ワークショップスペースでは、アイヌの伝統工芸体験や文化体験プログラムが開催されています。
木彫り、刺繍、楽器演奏など、実際に体験することで、アイヌ文化をより深く理解することができます。
体験交流ホールでは、重要無形民俗文化財指定の「アイヌ古式舞踊」やムックリ演奏をはじめとして、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているアイヌの伝統芸能を鑑賞することが出来ます。
アクセスと利用情報
ウポポイへのアクセスは、車、電車、バスなど、様々な方法があります。
車の場合、道央自動車道「白老IC」から約10分です。
電車の場合、JR室蘭本線「白老駅」へ行き、白老町交流促進バス（ぐるぽん）に乗っておよそ5分で到着します。
白老町交流促進バス（ぐるぽん）はの乗車料金は、1乗車:高校生以上100円、小中学生50円※未就学児は無料となっています。
ダイヤなどはこちらをご確認ください
白老駅からは徒歩でも10分程度の距離感です。
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開館時間 |
9:00〜17:00 ※時期により閉園時間が18：00～20：00 |
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閉園日 |
月曜および12月29日～1月3日、3月1日～10日 ※月曜が祝日または休日の場合は翌日以降の平日に閉園 ※但し4月30日、7月8日、8月13日、9月17日、2月10日は開園 |
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入園料 |
大人（一般）： 1,200円 高校生（一般） ：600円 中学生以下：無料 |
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駐車料金 |
1台500円（普通車第1駐車場：246台・普通車第2駐車場：311台） |
駐車場には事前清算機がありました。
車を降りる際には、券を持っていきましょう！
ウポポイのプログラム
アイヌ伝統芸能の体験
ウポポイ体験交流ホールでは、アイヌの伝統舞踊や音楽を体験できるプログラムが多数用意されています。
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開催時間 |
4/1-10/31 平日 10:30 11:30 13:30 15:30 16:30*1 4/1-10/31 土日祝 10:30 11:30 13:30 15:30 16:30 |
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所要時間 |
20分 |
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料金 |
無料(入場料に含む) |
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定員 |
303名 |
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参加方法 |
座席指定整理券をエントランス棟総合案内所及び体験交流ホール前で配布 |
伝統舞踊では、アイヌ民族の豊かな表現力と精神世界を感じることができます。
伝統的な衣装を身につけ、力強くも繊細な動きで、自然や神々への畏敬の念、喜びや悲しみ、様々な感情を表現します。
伝統音楽では、アイヌ民族の独特な楽器の音色を楽しむことができます。
ムックリやトンコリなどの伝統楽器は、自然素材で作られており、その音色は美しく、心を癒す力があります。
これらの伝統芸能は、単なるエンターテイメントではなく、アイヌ民族の文化や歴史、精神世界を伝える重要な役割を担っています。
入場のための整理券は、発券所があります。
工芸体験ワークショップ
ウポポイ 体験学習館や工房、伝統的コタンでは、アイヌの文化に触れる様々なワークショップが開催されています。
初めてのムックリ体験では、ムックリ(口琴)の演奏方法を学べ、基本的な持ち方と3種類の音の変え方を体験することが出来ます。
その他に、アイヌ民族の伝統的な文様を糸で表現する刺繍の技術を体験することができたり、調理体験 「ポロトキッチン」では料理が苦手な方やお子様も気軽に楽しめるようにスタッフがサポートしてくれながら四季折々の食材を使ったアイヌ料理を体験できます。
これらのワークショップは、単に作品を作るだけでなく、アイヌ文化を深く理解し、創造性を育む貴重な体験となります。
ワークショップによっては、事前予約が必要なものもありますので、公式HPを確認しましょう！
園内の展示
国立アイヌ民族博物館
国立アイヌ民族博物館の常設の基本展示室では、アイヌ民族の視点で語る「6つのテーマ展示」があります。
「私たち」というアイヌ民族の視点で、ことば・文化・歴史についての展示です。
展示から、アイヌの生活を感じ取ることが出来ます。
手で触ることのできるハンズオン展示などもあり、ただ見るだけではなく五感に語り掛ける展示となっています。
チセ
ウポポイには、博物館だけではなく、様々な展示施設があります。
アイヌ民族の家であるチセの集落もその一つ。
チセの中には実際に入ることもでき、タイミングによってはアイヌの衣装を着る体験も用意されています。
チセの中では囲炉裏（アイヌ語で火を表すアペに由来するアペソ）に火がくべられており、炉の煙でゆっくりとサケが燻されていました。
ポロト湖
ウポポイの中にはポロト湖があります。
風が穏やかな日には、鏡のような水面を観ることが出来ます。
小さなお魚も暮らしていました。
湖畔には、アイヌ民族が使用していた丸木舟の展示もあります。
ウポポイの前後におすすめのアクティビティ！
車でウポポイからおよそ45分の国立公園支笏湖。
ウポポイを楽しむ前後に支笏湖に立ち寄りカヌーツアーに参加すると、北海道旅行の思い出がより豊かに！
ツアー定員には限りがあるので、お早めの予約がおススメです！
春～秋のアクティビティ
私たちの為の旅。 とっておきの時間。 プライベートカヌー
プライベート対応のプログラム。
ツアーのテーマは「とっておきの時間」。
より手厚くサポートの可能なガイド同乗でのご案内の他、カヌーそのものを楽しみたい場合は、2名/1組ゲストで1艇のカヌーに乗っていただき、ガイドは別のカヌーでご案内するスタイルも可能です！
美しい水のストーリー ネイチャークルージング
ネイチャークルージングは、ガイド同乗の大型のツインカヌーに複数組で乗艇し、のんびりと水に触れ、自然を知り、美しい水のストーリーを体感するプログラムとなります。
「自然の事をじっくり感じたい」「素敵な写真を撮りたい」
といった方には特にお勧めのプログラムです！
冬のアクティビティ
冬のとっておきへ 支笏湖 プライベート トレッキング
支笏湖プライベートトレッキングは、ガイドが1名専属で付くプライベートツアー。
自分たちのぺ―スで、北海道の冬を存分に満喫しましょう。
行き先は「楓沢 苔の回廊」「美笛 巨木の森」「氷瀑」の3パターンからご希望のルートをご選択いただけます。
観光で色々な場所を回るのではなく、一つの場所に腰を据えてじっくりと、時間に追われることなくのんびりと冬の支笏湖をお楽しみください。
日本最北の不凍湖カヌーツアー ウィンタークルージング
日本最北の凍らない湖「支笏湖」。
冬になると木の葉は落ち、雪が積もればあたりは真っ白。
外気温は氷点下で風は強まり、厳しい自然環境とも言えます。
そんな環境ならではの景色に出会えるのがこの時期の面白さ。
「寒い！！」という印象を受ける冬の湖ですが、生き物やその痕跡を探したり、氷を撮影したりと冬ならではの遊び方をガイドがご案内。
アイヌの歴史と文化
ウポポイはいかがだったでしょうか？
ウポポイは、アイヌ文化を深く理解し、体験できる貴重な施設です。
伝統芸能や工芸体験など、様々なプログラムが用意されているので、自分の興味に合わせて楽しむことができます。
ウポポイを訪れて、アイヌ文化の魅力を体感してください。
楽しい北海道旅行のご参考にどうぞ！
支笏湖 観光情報！ かのあ 現地コラム
支笏ガイドハウスかのあ
アウトドアガイド
支笏ガイドハウスかのあは、2011年より国立公園支笏湖でカナディアンカヌーを中心としてアウトドアガイド事業を行っています。
北海道出身のアウトドアガイドが、国立公園支笏湖の自然の魅力、北海道観光の魅力をご案内します。