第20回 エコツーリズム大賞を受賞しました!
掲載日:2025.02.06
支笏ガイドハウスかのあは、環境省が実施する、エコツーリズムを実践する地域や事業者の優れた取組を表彰する「エコツーリズム大賞」にて、「第20回エコツーリズム大賞」を受賞しました。
エコツーリズム大賞とは?
” エコツーリズム大賞は、エコツーリズムに取り組む事業者、団体、自治体などを対象に、優れた取組を表彰し、広く紹介することで、全国のエコツーリズムに関する活動の質的・量的向上及び情報交換等による関係者の連帯感の醸成を図ることを目的とした制度です。環境省と一般社団法人日本エコツーリズム協会の共催により実施しています。 ”
【講評】
【取り組みのポイント①】
現在の主力プログラム「ネイチャークルージング」では、安定感抜群のツインカヌーにガイドも同乗し、支笏湖の美しい自然環境を水上から体感できるツアーを提供しています。
参加者は湖上から四季折々の風景や野生動物を観察し、ガイドの解説を通じて地域の生態系に対する理解を深めます。
このプログラムの最大の魅力は、多様な参加者に対応できる点です。
これまで4歳から94歳までの幅広い年齢層に対応し、視覚障害や聴覚障害、さらには小児がん等の重い病気を抱える子どもたちにもご参加いただいてきました。
私達は通常のカヌーツアーでは中々参加が難しい方々と共にカヌーに乗り、各々に合った自然体験を提供しています。
ツアーでは、長さ6.1mのカヌーを2艇横に繋いだ、独自の形状のものを使用しております。
ガイドを含む最大10名が一緒に乗船し、参加者同士のコミュニケーションを深め、共感や喜びを共有することができる、他のカヌーツアーにはない独自のインタープリテーションを用いた体験を提供しています。
【取り組みのポイント②環境保全の取組】
事業を開始した2011年から、湖周辺の清掃活動を実施し、コロナウイルスと緊急事態宣言が発令された際にはクラウドファンディングを立ち上げ、「今できることをしよう!支笏湖クリーンアッププロジェクト」と題した湖一周の清掃を地元企業や市会議員、道議会議員の方々にもご参加いただき実施いたしました。
その後は、環境省の国立公園指導員や、北海道自然保護監視員としてフィールドパトロールも実施しています。
国立公園内の動植物の異変や利用者のマナーについて気になる点を各行政機関に報告し、それぞれの立場で協力しながら環境保全に取り組んでいます。
【取り組みのポイント③環地域活性化の取組】
私たちは「一般社団法人国立公園支笏湖運営協議会」に所属し、この地の持続可能な未来を見据えた地域づくりを実践しています。
2024年より内水面としては国内で珍しい「環境保全協力金制度」を環境省と共に策定し、ウォーターレジャーの利用者が自然環境を守るための協力金を支払いレジャーを楽しむという受益者負担の仕組みを行い、持続的可能なエリアを目指しています。