千歳支笏湖氷濤まつり2024 制作秘話Vol4
掲載日:2024.01.15
こんにちは。氷濤まつり会場制作副部長の松澤です。
ここでは氷濤を作る内部の人間しかしらない情報を色々とお伝えしていきます。
制作工程①
氷濤では「単管」と「丸太」を骨組みのベースとして作成します。
秋からこんな物を作ろうと考えたイメージと現地でもう少しこうした方がいいかなという物を調整し13人で組み立てていきます。
高さ13mのブルータワー骨組み
展望台と入り口部分の骨組み
遠目からの入口部分全景。
制作工程②
その作業が終わると今度は「網」や「木の枝」などを骨組みにくくりつけ、水をかけた際に速く凍る仕組みを作ります。
この作業はなかなか人手が必要で今年は地域のホテルの皆様にもご協力いただき一気に進めました。
制作工程③
年末からいよいよ散水です。
支笏湖から流れ出る千歳川に水中ポンプを沈め、水を吸い上げ、そこから細かいホースへとつなぎ、最終的には水道管を加工した「散水ノズル」と呼ばれる(わたしたちが勝手に呼んでいるだけです)器具へとつなぎ、霧状にした水を骨組みに吹き付けます。
一部ウェブサイトなどには「スプリンクラーを利用して散水」と書いてありますが
今季よりスプリンクラーは凍らせる上で効率が悪いということで実は使用しなくなっています。
低い位置から散水は始まり凍っていくにつれて徐々に上の方へノズルを伸ばします。
最大でノズルの長さは8m。
制作工程④
ある程度氷が厚くなったら「バラシ」という作業が入ります。
これは氷濤が最近よく行う手法で側が凍ったら骨組みを抜き取り骨組みのない氷像を作るための作戦です。
これがかなりの手間でして、、、。
ただこの作業を行うことで支笏湖ブルーの美しいトンネルを作ることができるので
現在の氷濤の主力の制作方法となっています。
こうして我々は24時間体制で急ピッチに作業を進め開催に滑り込みセーフでいつも開幕の日を迎えています。