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丸い舟
掲載日:2010.02.25
私の今のマイブームは「舟」
といっても年間通していつでもマイブームなんですが・・・
先日会った友人との話の中で「佐渡のたらい舟」というものが話題になり
とても盛り上がった。
タライ舟が考案されたのは明治初め頃、洗濯桶を改良したのが始まりらしい。
海で使用し「アワビ、サザエ、ワカメ」などの採取に使うとの事。
そしてこの「たらい舟制作技術」は国指定無形民族文化財として登録され、
佐渡島の観光資源としても使われているようです。
ですが後継者が少なく、町として技術伝承のイベントなどを企画しています。
色々調べていてコレは!!と思ったのが
是非やってみたい!!
きっとカヌーとは全然違った感覚なんだろう。
回転性を重視すれば円形の方が便利。
たらい舟を使っている場所は1802年の地震によって地盤が隆起し、
浅瀬の海岸になったという記述もあった。
ん〜気になる。
少し話は変わりますが、昔から円形の舟というのは
アジアを中心に使われている。
ベトナムの「トエントン(ツェン・トゥン)」
ウェールズの「コラクル」
チグリス川、ユーフラテス川の「クーファ」などなど
一番有名なのが「トエントン(籠舟)」だろう。
郷司 正巳 氏の「ベトナム海の民」という写真集では
この舟を中心とした写真が数多く載っている。
とても面白かった。是非オススメ。
静止画の写真でしか見ていないが、
カヌーの漕ぎ方と通ずるものがあるような漕ぎ方をしていた。
そしてとても安定感があるらしい。
日本のタライ、ベトナムの籠、インディアンのカヌー
モンゴロイドは、移動しながら土地にあるものを使い
用途に合った形にし、効率よく動かす方法を考えたのであろう。
①の技術を踏まえ②の技術へ、そして③へ④へと変わっていく。
場所はかわっても技術は変化し受け継がれる。
きっとインディアンの漕ぎ方も、ベトナムの漕ぎ方も
共通点はあるのであろう。
そして円形の舟にとても興味のある私は
このまま行けば私は佐渡へ遊びに行くだろう(笑)